唄声

□咎堕ち
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人間の私欲は時に我々の想像を超える

金・酒・女に溺れ、人を傷つけ血と憎悪と邪気に塗れた魂は大地を汚し生き物を殺し、

全てのものを『無』にさせる

そして汚れた魂の光に誘われ、我々は生まれたのだ

人間の『悪』にもたらされて生まれた我等が
この狭き世界で生きられようか

空白の心は日に日に痛み
己を蝕み更なる苦痛をもたらそう

毎日毎日

血の涙を流す

紅よりも黒に近い涙を

それが涙だとも知らずに

何故流れるのかも解らずに
ただひたすらに

晴れることのない心を抱えて

晴れることのない天を見上げながら

ただひたすらに

思い続ける

それが何なのか解らずに

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