恋物語
□NONSTOP DRIVE
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「初めまして、雛森桃です。今日一日宜しくおねがいします。」
深々と頭を下げる先には、たいして自分と年齢の変わらない男性が立っている。
「こちらこそ、宜しく。」
わざとらしい笑顔で、その男は挨拶をした。
NONSTOP DRIVE 〜ノンストップ ドライブ〜
「いちを仮免許なんで、危なくなったら俺がサポートするから、気楽にやって。んで、他に質問ある?」
「あの、先生のお名前は・・・」
「俺は日番谷冬獅郎。あと、先生ってのやめろ。たぶんお前のが、年上だから。」
「あの、あたし22なんですけど・・・先生の方がお若いんですか?」
「先生じゃなくて日番谷っつってんだろ。俺、20だから。いちを学生なんで。」
「ふぇっ!!先せっ、ひっ日番谷君って学生なんですか!!」
先生は年上である、っという先入観の所為で、自分よりも若い彼が先生という事が、なんだか納得出来ない。
すっきりしない気分のまま、日番谷を乗せ車を走らせた。
日番谷の座っている足元には、万が一の時のためにブレーキやら何やら付いている。
しかし、彼にいざという時自分をサポート出来るのか不安だった。