壊レ掛ケノvivaceヲ君へ・・・
□遊びに行こう!
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それは私が並盛に潜入して1ヵ月が経った頃だった
『え?遊園地?』
「そう!行こーよー遊園地っ!パパからチケット沢山貰ったの!だから沢田くんと山本くんと獄寺くん誘ってさ♪」
『そう・・・ですか』
「どうかした?」
『いえ、遊園地なんて行った事ないですからどうしたものかと・・・』
「?どゆこと?」
『ですから未経験なモノはどう対処したら良いのか・・・という訳です。この年頃のコなら遊園地の1回や2回、行ってない方が不自然でしょう?』
演技は完璧に仕上げたいの・・・
でも"遊園地に行った事がない"なんて理由で演技に支障を出すなんて納得いかない・・・
私が心の中で考えていると依頼主である神崎サンが顔をしかめ、人差し指でこめかみを押さえながら言葉を発した
「ん、んー・・・、まぁ、それとなく楽しそうにしてれば良いのよ。ってか行った事ないコもいんでしょ普通に」
『そうなのですか?なら構いませんか・・・』
神崎サンの話に渋々納得し、私は当日を待つ事にした・・・