イイカゲンにしてっ!
□怪我の原因
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『嫌でーすーっ!!追い掛けて来ないで下さいよーー!!』
「逃げなくていいのに〜♪」
「・・・・・・」
『逃げたくもなりますよ!こう毎日毎日追い掛けてこられたら!!』
「照れちゃって?」
『違いますー!!』
「・・・・・・・・・」
「ハイハ〜イ捕獲〜♪」
『狽、ひゃあっ!嫌々!!止めて下さい!離して!!』
「やーだ☆」
『何でですかぁ〜!!もう正ちゃん!!助け、あ・・・っ』
「名無しさんは相変わらず耳弱いね〜」
『だからもう止めて下さいってぇ!!』
「・・・・・・」
さっきからこの二人は何をしているんだろうか・・・
僕の目の前で
今までの会話、全て僕の目の前で起こった事・・・
急に僕がいる仕事場に少し慌てた様子の名無しさんが入って来たかと思うとその後直ぐにニッコニコの白蘭サンが入って来た・・・
名無しさんは僕が集めた資料を踏んでも気にする事なく散々走り回り
白蘭サンは白蘭サンで半泣きで逃げ回る名無しさんをこの上なく愉しそうな笑顔で追い掛ける・・・
それからずっとこの調子が続き
そしてついさっき名無しさんは不覚にも捕まってしまった
涙目になりながら僕に助けを求めようと僕の名前を呼び"助けて"と言おうとした瞬間、白蘭サンに耳に息を吹き掛けられていた
これまでの会話と行動全て嘘偽りなく僕の目の前で起こった事です(2回目)