「壽太って本当優しいよね」
『急にどうしたの?』
「昨日、お母さんと“良い人って早死にするもんなのかな??”って話をしてて…」
『なんかシビアな話してるね』
「その話してたらふと壽太の顔思い出して、将来置いてかれちゃうんじゃないかと思ったら悲しくなっちゃってさ…」
『だから目腫れてるんだ…?』
「気づいてたの?!」
『まあね』
「あぁ…一生懸命メイクで隠したつもりだったのに!!」
『そのくらい分かるって!あのさ…』
「ん??」
『俺は別に自分の事良い人だなんて1度も思った事ないよ』
「でも、壽太は優しいよ…??」
『そうだね、もしかしたらお前の前だから優しいのかも』
ヘタレのち男前
(俺だってやる時はやりますよ)
「壽太って時々男前だよね」
『えっ、時々…?!』
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