お話
□心ばかりの贈り物
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今日は土曜日。学校は休み。そんな日はもちろん。
10代目のお宅へお邪魔する。
心ばかりの贈り物
いつもアポなしで伺うけど、この間"連絡くらいしてよ"とのご忠告を受けたから。お電話してからにしよう。
トゥルルルル……トゥルル…カチャ
─はい、沢田です─
「10代目ッ、俺です」
─獄寺くん?どうしたの電話なんて─
名乗らなくてもわかってくださるなんて……さすが俺の認めたボンゴレ10代目だぜ!
「今から伺おうと思うんですが、大丈夫ですか?」
─えっ今から?!あ、うんその…今はちょっと立て込んでて……─
何か異様に慌ててらっしゃるけど…そんなにお忙しいのか……?
「俺に手伝わせてくださいよっ」
─いやっそれはホントッ大丈夫だよ!!…夕方に来てくれるとありがたいんだけど…─
「……わかりました。じゃ」
超がつく程の謙虚なご性格はわかっていても。もう少し俺を頼ってほしい。だって俺は、貴方の右腕なんですよ?
ピンポーン
夕方まで暇を潰して、いつもの様に差し入れ持参で10代目宅のインターホンを鳴らす。
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