お話

□心ばかりの贈り物[裏]#
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 どうしよう。



 いつもの事だけど、今日は一段と。


 獄寺がかわいい。





 心ばかりの贈り物[裏]






 横に並んでも文句ひとつ言わねー。
 俺にありがとうって言った。
 外で手ぇ繋いでも怒んねー。
 すげーな誕生日……!!二人きりじゃ多分恥ずかしがって会ってくれないだろうと思って。ツナを利用[わりーツナ]したパーティがこんなにも威力を発揮するとは!


『今日お前ン家泊まってい?』


 今なら……てか今しかない気がした。


 考えてる考えてる。



「……勝手にしろ」



 マジで?いーんですか?



 やったぁぁぁぁぁぁあ!


 叫びたかったけど。獄寺の気が変わったらまずいから心の中で抑えた。




 プレゼントはみんなで金出し合って共同購入したんだ。だから"俺から"は何も用意してないんだよな。どーすっかな──……。


 よし。




 獄寺ン家に着いて。俺はいつもの様にベッドに腰掛ける。獄寺は冷蔵庫から飲み物を取り俺に差し出す。
『さんきゅ』
「…ん」

 しばらく観たくもないテレビを2人とも黙したまま観賞。


 俺は正直。




 今すぐシたい。隣りに座る獄寺をこのまま押し倒して、キスして…………


 でも今日はそれじゃダメなんだ。だって今日は、獄寺の誕生日だから。


『風呂借りてい?』

「……はいれば」
『じゃお先でーす。……あ』
「?」
『後から入って来てもいいぜ?』

「バ……ッ誰が…!」
『そんな照れなくても』

 これ以上言うと殴り飛ばされそうだったからそそくさと風呂場へ直行。



 シャワーで一日の汚れを落とし、早々に揚がる。ものの5分も入ってはいないのに、タオルが用意してある辺り。ホント獄寺ってマメなのな。


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