みじかいゆめ

□永遠を望む男
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俺だけを見て、俺だけを感じて、俺だけを想えばいい。俺のことで笑ったり、泣いたり、怒ったりすればいい。俺のことで頭がいっぱいで何も考えられなくなればいい。それが俺の理想。ゆきが他の男と楽しそうに話す姿を見たとき一瞬凍りついたかのように体が固まった。ただの友達と君は言うけれど、気が気じゃない俺はかなり余裕がない。

「今日は誰と話しとったん?」
「今日?」
「放課後に男と話しとったじゃろ」

考えるような素振りをした後、ゆきはにこっと笑って「クラスの人」と答えた。

「仲良いいんか?楽しそうに話しとったみたいじゃが」
「普通だと思うけど…」

そう怪訝な顔して首を傾げる姿も可愛いくて、ゆきの一つ一つの行動に欲が掻き立てられるような気がする。

「ゆき…」

抱き締めると俺の体は熱くなり、肩に顔を埋めゆきの匂いを嗅ぐと理性なんて吹っ飛んでいって、気がついたらゆきを押し倒す自分がいる。

「に、お…?」
「好いとうよ」

そう耳元で囁くと顔を赤くするゆきに我慢出来なくなり、乱暴に唇を奪う。

「んんっ…ぁ…」

くちゅくちゅと唾液と唾液が混ざり合い、部屋にその音と二人の荒い呼吸だけが響く。

「飲みんしゃい」

たっぷり口内に俺の唾液を送り、それを飲ませる。

「んっ…んぅ…」

ゆきの喉が動き飲み込んだことが分かると征服感が俺を満たす。優しく頭を撫でると唇をてらてらと光らせ涙目のゆきに見つめられる。薄く開かれた口に指をやれば、それを舐めるゆきの姿にぞくぞくする。

「我慢出来んなるじゃろ」

鎖骨に赤い跡を残していき、可愛い二つの膨らみに円を描くように手を滑らせると小さく声を出しびくっと体を震わせる。

「ひゃっ…に、お…」
「かわええのう」

愛しくて愛しくて仕方なくて頭がおかしいと言われてもいい、閉じ込めて誰の目にも触れさせず俺だけのゆきでいて貰いたい。

「…仁王」

優しいゆきの声に俺の頭を撫でる優しい手。

「愛しとうよ」
「私も」

嬉しそうに微笑む君をたくさん抱き締めて、たくさんキスをする。俺から離れられないように。


2013.04.25

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