みじかいゆめ

□彼女のお仕置き
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「ブンちゃんのバカ!」

ふんっとそっぽ向く彼女。情事後、今まであんなに乱れていたゆきはもういつものゆきだ。

「謝ってんだろい」
「全然悪いと思ってないでしょ!」

確かに悪いとは思ってないし、俺の前で無防備なゆきの方が悪い。だから、ちょっと無理矢理襲ったら怒ってる。でも、最中は気持ちよさそうにしてたのに…分かんねぇなぁ。

「ごめん。悪かった」

少し申し訳なさそうに謝ると、俺の方を見たゆきは急ににっこり笑って俺に近づいてきた。

「じゃあ、キスしてくれたら許してあげる」

鼻と鼻がぶつかりそうな位置にゆきの顔があって、そんなこと言うゆきが可愛くて貪るように唇を奪う。

「はぁ…んぅっ…」

唇の隙間から舌を忍ばせ、ゆきのと絡めれば可愛い吐息が漏れる。もう、俺を夢中にさせるゆきは天才的だぜい。(勿論、俺のテクニックも天才的だな) そんなことを考えてると舌に鈍い痛みが走った。どうやら噛まれたらしい。

「お仕置きだよ、ブンちゃん」

ゆきの悪戯っぽく笑うその笑顔に胸がきゅんとして、可愛くてむらむらする気分を抑えきれない。

「めっちゃかわえぇ」

ぎゅうっと抱き締めると大好きなゆきの匂いを満喫する。柔らかくて気持ちええとか思ってたら、今度は首に鈍い痛み。どうやらまた噛まれたらしい。

「まいった?」

もうゆきが可愛すぎてとっくにまいってるつーの。でも、負けるのは悔しいから俺はゆきを抱き寄せ、首元に赤い跡を付ける。

「ぁっ!ぶ、ぶんちゃんっ」
「仕返し」

俺の印が付いて真っ赤な顔したゆきは、もうってまた怒るんだ。こんなお仕置きなら何度でも受けてもいいぜい。その代わり仕返しするけどな。俺は、可愛いゆきを押し倒して本日二回目の行為に及ぶ。


2013.04.25

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