続
□瞳の中に映るものvol.4
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不審がられない為にも何か言わなければと口を開きかけた時だった。
『何やってんスか!!隊長!!』
隊員であろう第三者の介入があったにも関わらず、隊長と呼ばれた男は私から視線を外す様子はない。
『下がってろ、山崎。今、尋問中でィ。』
喉元に突き付けられている刀をさらに近付けられ、さらに緊張が走る。
しばしの沈黙の後、彼は睨みつけたまま、私にこう告げた。
『テメェのせいで土方のヤローを殺し損ねたじゃねぇですかィ。』
『…へ?』
あまりにも突飛な言葉に素頓狂な声をあげてしまう。
『テメェがあんな所で倒れなきゃ、土方のヤローはそのまま地雷踏んで、跡形もなく吹っ飛ぶはずだったのによ〜。』