□瞳の中に映るもの vol.2
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『落ち着いたか?』

『…はい。』

私は頓所の一室で着替えと傷の手当てを簡単にした後、副長と共に頓所内を歩いていた。

もちろん手当てや着替えは性別がバレるのを避ける為、怯えた表情を作りながら自分でやると断り入れた。

『あの…』

『なんだ。』

『突然押し掛けてしまってすみませんでした。』

詫びの言葉を入れると彼は振り向き、私の頭をくしゃりと撫でた。

『そう思うんなら早く元気になりやがれ。』

『…はい。』

油断出来ない恐ろしい人物であると聞いていた真選組、副長の意外な行動に思わず返事が遅れてしまった。
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