庭の心
□となりの彼は妄想族
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『だってさ〜男性がネクタイを外す動作って、まずほとんどの女性が萌える要素じゃん?』
『へぇ〜』
『なんていうかな〜。あの自分だけにしか見せないような無防備な感じとか?あ〜もう想像しただけで萌える!!』
若干引き気味のブン太が目の端に見えたが、私は語りを止める気はなかった。
『それに私がネクタイをしてた場合にさ!?こう…ネクタイをグイッと引き寄せてキスなんかされたら、もう悶え死ぬね!!』
『そんなもんか〜?』
『そうだよ!!ネクタイには無限の可能性があるのよっ!!』
『お前…』
下を向いてしまったブン太に、完全に呆れられてしまったかと顔を覗き込めば、ふいに制服のネクタイを捕まれ、引き寄せられた。
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