読み物1

□鏡花水月
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華が欲しい・・・。
草華でも木に咲いた華でも、大きくても小さくてもいい・・・華が欲しい・・・。  

理由なんて無い。でも私は華を持ってなきゃいけないんだ・・・!      

彼女は知らない。彼女の歩いた後には踏み潰された花がある事を。

彼女は忘れていた。本当に欲しいものは華ではなく花だった事を。



・〜・〜・〜・〜・〜・〜


振り向けば後悔。非日常の幸せを追いすぎて日常の幸せを殺してしまった。  
「花」なら自分でも育てられたのに・・・。    





 

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