復活

□ネコのきもち、ヒバリのきもち。〜浮気編〜
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「綱吉くん家に行きたいです。」

すべてはこの一言から始まったように思える。










気持ちよく晴れたこの日の雲雀宅。リビングには昨夜結局放り出したままになっていた書類を手にした雲雀と日光浴を楽しむ骸の姿。すっかり太陽も昇ったこの時間帯に二人の姿があるのは珍しい。ネコ、もとい豹となった骸はもちろん学校へなど行けなくて、病気じゃないとは言えそんな状態の骸を放り出して行くのも気になって雲雀は大好きな学校を休んでまでこうしてそばに付いている。ツンデレな彼はそうは言わずにただ『今日は行く気にならない』と骸に告げたが、分かりやすすぎるその言葉にただ嬉しくて尻尾を振った。
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