書架

□うたた寝
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眠りに就く前、この少しだけ空いた距離が淋しいなぁ、なんて思いながらまぶたを閉じた。





ふと、目を覚ます。

まだ暗い。もう少し寝ていられるかな。

そんな事を考えるのと同時に、寝呆け眼に写りこむ茶色。

それは

あなたの柔らかな髪の毛。

認識して、気付く。

眠る前に感じた淋しさは、寝ている間に埋められていた。
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