金星

□小話
1ページ/1ページ





「ねぇ、極卒君。何か今日は様子がおかしくない?」

「ぐぅい!?そ、そんなことないですよ!?」


「・・・どう見てもおかしいわ・・・」


「そんな!平然ですよ〜」

「だってまず間違ってるし」


「な、何をですか?」


「極卒君、右腕と左腕が逆になってるわ」


「ぐぅい!?」


「右目は何処に置いてきたの?」


「ぐっぐうぅい・・・」


「何を焦ってたの?」


「だって、だって・・・今日は特別な日だったから・・・。少し準備に焦ってしまって・・・」


「特別な日?」


「ぐうぅい・・・恥ずかしいです・・・コレ」


「あら綺麗な指輪」


「君は忘れっぽいけど、今日は僕たちの大事な日ですよ?」


「あら、ごめんなさいね。私が忘れちゃって」


「しょうがないですよ、頭が欠けているんですから」

「ねぇ、今日はどんな日なの?」


「えぇ」











「僕たちの心中記念日ですよ」





「まぁ素敵」














end

 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ