金星
□小話
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「ねぇ、極卒君。何か今日は様子がおかしくない?」
「ぐぅい!?そ、そんなことないですよ!?」
「・・・どう見てもおかしいわ・・・」
「そんな!平然ですよ〜」
「だってまず間違ってるし」
「な、何をですか?」
「極卒君、右腕と左腕が逆になってるわ」
「ぐぅい!?」
「右目は何処に置いてきたの?」
「ぐっぐうぅい・・・」
「何を焦ってたの?」
「だって、だって・・・今日は特別な日だったから・・・。少し準備に焦ってしまって・・・」
「特別な日?」
「ぐうぅい・・・恥ずかしいです・・・コレ」
「あら綺麗な指輪」
「君は忘れっぽいけど、今日は僕たちの大事な日ですよ?」
「あら、ごめんなさいね。私が忘れちゃって」
「しょうがないですよ、頭が欠けているんですから」
「ねぇ、今日はどんな日なの?」
「えぇ」
「僕たちの心中記念日ですよ」
「まぁ素敵」
end