CP

□愛の印
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「あれ〜忍足コレどしたの〜?」

「なん?」



部活前のテニスコートの端っこでオレはいつも寝てる。
でも今日は目が覚めちゃって、隣に座ってた忍足をふと見上げた。



「ココ、首んとこ赤くなってるよ〜?」

「!?」



オレが忍足の長めの髪から覗く首筋を指差すと、忍足は慌てて手で隠した。
いつも冷静な顔してる忍足が、この時は顔赤くしてパニくってるみたいに見えた。

あ〜、もしかして……



「キスマーク〜?」

「い、いやな…、」

「昨日は彼女と激しかったの〜?」

「そ、うやねん!お姫さんなかなか解放してくれなくてなっ」



へー、昨日は愛しの『彼女』と激しかったんだぁ。
オロオロしてんのは照れ隠しかな?
忍足って意外に可愛いヤツ。



「…………へぇ。彼女、ねぇ」

「!?っ岳人!?いっいや、これは―――」

「侑士顔色悪いんじゃね?」

「き、気のせいやろ!」



なんだぁ、忍足のヤツ。岳人が来たらキョドり始めたぞ。
つかなんか怯えてね?



「俺が保健室に連れてってやるよ」

「俺は元気や!!」

「でもちょっと顔青いよ〜?」

「ばっ、ジロー!」



ぅわー、なんか忍足必死だー。
岳人は岳人でずっと忍足のこと見てるし……あ、睨んでんのかな?



「………侑士、」

「っ……な、に?」



「Come, on.」



「!?ー岳人っやめ、謝るから許してぇーー!」



あー、忍足のヤツ完全に岳人に尻尾巻いてるよ。
飼い主と飼い犬みたいな関係に見える〜。

あーでも、忍足体調良くなると良いけど。
岳人も忍足が心配なんだろうなぁ。


………あ〜、眠くなってきた………zzz...








end.
あとがき−at 保健室−

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