珍しく怪我をした氷帝の天才。 足が擦り剥けたのか、膝から下が血だらけだ。 いつも落ち着いたプレイをするこいつからは想像できない。 仕方ないから俺が肩を貸して保健室まで連れて行った。 こいつが必死になって転ぶなんて、俺は可笑しくて笑ってやった。 いろいろ言ったのにあんまりいつもみたいに言い返してこないこいつに、 ちょっとだけ心配になった俺は大丈夫かと聞いた。 「岳人が怪我するよりかはなんぼか平気やな」 笑い飛ばせば良かったのにできなかった。 それなら、俺が今平気じゃねーのと一緒だからな。 さすがは俺のパートナー。 これからもずっとな。 fin. 2007.7.26 |