太陽
□願わくば
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月を眺めながら、腐れ縁の友人を想っていた
ふとした拍子に触れてしまった指先に
まだ彼の人の温もりが残っているようで
その感触が消えてしまうのが惜しかった
彼の人が何気なく語る声が、耳からはなれない
ずっとずっと、胸の奥で歌っている
出会ってから、何年ものときが過ぎた
でも、秘めた想いは変わらない
今も、そしておそらくこれからも
きっと、永久に
あの怒りっぽい想い人が
流れていく日々さえも
重ねあうことを許してくれるのなら
傍にいることを赦してくれるのなら、
惜しむことなく、心を預けよう
どんな時でも、笑っていよう
命をかけて、護ろう
君が倒れそうになったときは、この腕で支える
君が迷いそうになったときは、私が道を照らす
凍えるような闇でも迷わぬように強い光でいるから
泣きたいときは抱きしめていてあげるから
ずっと、そばにいるから
だからどうか・・・・・・
願わくば、この想いを彼の人に
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