太陽

□独白
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――ずっと、かかえてきた負い目がある
逃れることなど出来なかったし、
そんなこと考えもしなかった

 
だが、もういいと許す奴がいる。
こんな自分に向かって、
何度も何度も、手をさしのべる奴がいるんだ
バカみたいに真っ直ぐで、無茶ばかりして 
人間なんて、とても脆いのに。
 脆くて、とても強い


そんな奴の強さに導かれて、
やっと、
大切なことに気付いた

 

握り締めたあいつの手から、眩しい景色が伝う
あいつのみせてくれる世界は、
鮮やかで、
光にあふれていて、
自分の咎すら忘れそうになるくらい、
美しい


一度、その手を失いかけて、やっと気付いた




失いかけなければわからない位、
自分がバカだったのだろう

 あいつが消えるのが、怖くて、恐くて

 二度と、二度と繰り返すものか

俺はお前に、何ができるのだろう
極彩色の世界の中で、俺は何ができるのだろう

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