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□36話目
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翌日
いつまでも本部を開けて置けないという事で、一同は帰る事になった。
「じゃ、世話になったねコロネロ」
「おう。またこいコラ。由衣、電話するからな」
『はい。私からもしますね』
ニカッと笑うコロネロにそう返事をして、来た時と同じようにボンゴレのプライベートジェットに乗って帰った。
本部につくと、山本と雲雀と了平は直ぐに任務へ向かった。
骸も片付けなくてはならない書類があると言って部屋に行った。
「ツナ、お前も書類溜まってるぞ」
「わかってるよリボーン…」
深いため息をつきながら執務室に消える綱吉とリボーンを、由衣は心配そうに見ていた。
『沢田さん…大丈夫ですかね?』
「十代目なら心配いらねぇよ。とても優秀なお方だからな」
まるで自分の事のように自慢気に言う獄寺。由衣は小さく笑いを漏らした。
「じゃあ俺も仕事あるから」
『はい。あ、獄寺さん』
「あ?」
『あの…海での話し、なんですけど…皆さんには…』
「ああ、わかってる。誰にも言わねぇ」
由衣はそれを聞くと、ホッとしたような表情を浮かべた。
『すみません。勝手にべらべら喋っておいて、こんな…』
「由衣…」
ギュッ
『!!?///』
急に抱きしめられ、顔が赤くなる。
「あの時も言ったが、俺達はお前の味方なんだから、もっと信じて、頼れっつの///」
『…はい。ありがとうございます///』