□37話目
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AM6:30

ボンゴレ邸

『キャアアァァアァアアア!!!!!』

その日の朝は、由衣の絹を裂くような悲鳴で始まった。


バンッ
「「「由衣!!?」」」


綱吉、リボーン、そして守護者達が一斉にドアを開けると、由衣が真っ青な顔でベッドに上体を起こしていた。


「由衣ちゃん!?どうしたの!?」
「由衣!!」

『…わた…私……』

口元に手をあて、カタカタと震える由衣の肩を骸がそっと撫でる。

「由衣、大丈夫ですか?落ち着いてください」

『…あ……っ』


骸の言葉にハッとしたように目を上げると、ゴクンと唾を飲み込んで深呼吸をした。

「少し落ち着いたかな?大丈夫?」

『…沢、田さん…シャマルさん、は…』

「シャマルって…どこか痛いの?どこが『いいから!!シャマルさんを!!』……由衣ちゃん…?」

 
顔を青ざめながらも必死そうに言う由衣に、綱吉達は大人しく従った。


−−−シャマルが由衣の部屋に入って数分後


「由衣があんなに取り乱すなんてな…」
「まさか、悪い病気なんじゃ」
「嫌です!!由衣ちゃんが、そんな…」


最初に来た者達以外にも、京子達や犬達も皆由衣の部屋の前の廊下で診察が終わるのを待っていた。


ガチャ
「何してんだこんなところで」

「「「!!!」」」


部屋から出て来たシャマルに皆の視線が一斉に集まった。


「シャマル!!由衣はどうなんだ!?」
「大丈夫なの?まさか重い病気とか…」
「由衣に何かあったら殺すぞヤブ医者!!」

「あー、うるせぇガキ共。由衣は病気でも何でもねぇよ」

「じゃあ何…「ショチョウだ」


「「「………は?」」」


 
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