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□38話目
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翌日
『んー……』
ぼんやりと目を開けると、視界には白が広がった。
「あ、由衣チャン起きた?」
『んー……?』
何事かと、寝ぼけながらも首を傾げる。が…
「はじめまして。僕は白蘭って……」
『……んー………スー…スー…』
再眠。
「……」
──10分後──
『…ん……ぅんー…』
再び開いた瞳に、見たことのない景色が広がる。
白を基調とした室内はとても広く、自分は昨夜の襦袢姿で部屋の真ん中にあるソファに寝かされていた。
『……いや、…ないって…っていうかどこだよ…』
ぽつりと呟いた声が虚しく響く。
少し冷静になって考えると、そういえば見たことのない男が夢(?)に出てきた事を思い出した。
(……縛られては…いない……)
自分の手足が自由に動く。体のどこも痛くはなく、以前のような乱暴な扱いを受けてはいない事がわかった。
しかしそこで気づいたのが…
(何この格好!?)
バッと両手ではだけた襦袢の襟を掴む。その時…
「あ、やっと起きたー」
『!!』
声の方に目をやると、服どころか髪まで真っ白の男と、同じく白い服の黒髪の男が部屋に入ってきた。
「はじめましてーって、本当は二回目なんだけどまあいいや。僕の名前は白r『きゃああああ!!?///』
ドサッ
「「!!?」」
襦袢は着物の下に着る。つまり下着。
そんな姿で見ず知らずの男達を見て、由衣はパニック(+寝ぼけ)でソファから転げ落ちた。