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□41話目
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ブラックスペル側のボス、ユニに会いに行く為にγらに案内され長い廊下を歩く。ちなみに白蘭、正一、チェルベッロは仕事に戻った。(白蘭は駄々を捏ねたが、正一に引き摺られて自室に戻った)
『……(女ボスかぁ…きっとボンキュッボンのド美女が露出度の高いドレス着て豪華なソファでワインか何か飲んでるんだろうなぁ…オプションで高級そうな猫とか、珍しいえいりあんとか飼ってそう)』
綱吉の右手と野猿の左手を握りながらそんな事を考える由衣
「えいりあんはいねーぞ」
『リボーンさん、読心術はやめてください』
しばらくγの後ろをついて行くと豪華な扉の前で止まった。
γは軽くノックをしてその扉に手を掛けた。
「姫、客人をお連れしたぜ」
由衣もそれに続いて部屋に入った。
「…いらっしゃい」
『……?』
目の前にいるのは明らかに自分より年下の少女。白い大きな帽子を被り、マントを着けている。
『あの…』
戸惑いながら野猿を見ると、ニカッと笑って
「ユニ様だ!!」
と言われた。
『……』
「フ…どんな想像してたか知らないが、正真正銘、この方がブラックスペルのボスだ」
太猿も野猿の言葉を補うように言う。
するとユニが、呆けている由衣に近づいて右手を差し出した。
「はじめまして。ユニよ」
『あ、近藤由衣です。はじめまして』
慌ててその小さな手を握り握手をすると、ユニがにこりと笑った。
「ツナ達から話しは聞いてるわ。よろしくね」
『はい。こちらこそよろしくお願いします』
由衣もにこりと笑って返すと、ユニは薄く頬を染めた。
「どう?可愛いでしょ?」
「うん。可愛い///」
綱吉がポン、と由衣の肩に手を乗せながら言うと、直ぐに肯定する。
由衣は二人に可愛いと言われて少し照れくさそうに肩を竦めて笑った。
その仕草に室内にいた者達はまた赤面する。