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□53話目
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由衣を狙う者達の正体を突き止めてから数日。
ボンゴレ本部ではいつもと変わらない日々が続いていた
『お前〜それでも人間か〜♪』
鼻歌混じりに廊下の掃除をする由衣は、角を曲がろうとした時、反対側から曲がって来た人物にぶつかった
『っ! …す、すみません』
「いえ、こちらこそ失礼しました。大丈夫ですか?」
聞き慣れない声に顔を上げると――
『っ!?』
―――ダダダダダッ
バンッ
「「っ!!」」
突然激しい音を立てて執務室のドアが開いたと思ったら、顔を青ざめさせた由衣が飛び込んで来た
『沢田さんっ!』
由衣はそのまま一直線に綱吉の元へ掛けより、すがりつくようにして椅子の後ろへ隠れた
「っ、由衣ちゃん!?どうしたの!?」
震える由衣の肩を掴むと、怯えた顔の由衣と目が合う。
尋常でない様子に、室内にいたリボーンも立ち上がった
「由衣、どーした」
『ひ、雲雀…さんが…』
「あ?雲雀が何だ?」
『雲雀さんが……乱心しました!!』