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□29話目
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「う"お"ぉい!よく来たなぁ!!」
『よろしくお願いします』
豪華なシャンデリアがぶら下がる玄関で由衣は笑顔で挨拶をする。由衣は今日から3泊2日ここで暮らす事になっている
話は昨日に遡る。由衣は綱吉に呼ばれて執務室に来た
「由衣ちゃん、明日から3日、ヴァリアーのところに行ってくれないかな?」
『ヴァリアー?ザンザスさんのところですか?』
「うん。明日からある同盟ファミリーとの定期会合があって、幹部全員で行かないといけなくてさ。ハル達も居なくなるから、この屋敷はがら空きになるんだ」
『で、ザンザスさんのところにという訳ですか。でも3日くらいなら大丈夫ですよ?』
「うん。そう言うだろうと思ったんだけど、明日の夜は新月なんだ」
『!!』
新月、という言葉にビクリと体を震わせる
「幸いヴァリアーにはマーモンが居るし、彼も優秀な術士だから、由衣ちゃんを任せられると思ってさ」
由衣はホッとしたように頷いた
『分かりました。沢田さん達もお仕事頑張ってくださいね』
そんな訳で、由衣は今ヴァリアー邸に居る
「ししっ、久しぶりじゃん。元気だった?由衣」
『はい。ベルさんもお元気そうで何よりです!!』
「いやーんvV相変わらず可愛いわねん♪」
『ありがとうございますルッスーリアさん』
「ム、君達はオマケなんだからわざわざ出て来なくていいんだよ」
『マーモンさん;すみません。お手数を掛けてしまって…』
「いや、由衣なら大歓迎だよ。月くらいいくらでもタダで見せてあげるよ」
『ありがとうござ「おい」
マーモンに礼を言おうとしたら急に声をかけられた
『ザンザスさん!!』
「……遅ぇ」
そう言うなり由衣の手を引いて部屋の中に連れていく。マーモン達もそれに続いた