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□29話目
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「ここがお前の部屋だ」
『わぁー』
由衣の為にと用意された室内はピンク色のフリフリ
『ザンザスさん…ベッドにカーテンがついてます…』
初めて天蓋付きのベッドを見た由衣は不思議そうにそれを眺めた
「由衣ちゃん、この部屋は私がコーディネートしたのよん♪気に入ったかしら?」
『可愛いですね!!』
ルッスーリアと一緒にキャッキャッと室内を見て回る由衣。
すると、ピンク色の薔薇が入った花瓶の前でふと足を止める
『この花もルッスーリアさんが?』
「あら、いつの間にこんなのあったのかしら?私じゃないわよん」
『……じゃあ皆さんですか?』
由衣はドアの前に居る男達を振り返るが、皆首を横に振った
「何?それがどうかした?」
ベルがそう言って花を調べると…
「………へぇ…小型カメラじゃん」
「「「!!!」」」
ベルの手には高性能のCCDカメラ
「う"お"ぉい!!誰だぁ!!由衣の部屋にカメラなんかつけやがったのはぁ!!!!」
「ししっ、そんなの一人しか居ねーじゃん」
「レヴィはどこだい?」
「もうっ!!踏んずけてやるっ!!」
それぞれ剣なりナイフなりを持って犯人(レヴィ)を探しに行く。
部屋は由衣とザンザスが残された
「…………」
『……(怖い;)』
しばらくするとスクアーロがレヴィを引きずって来た
『……(怖い!!)』
顔面をボコられたレヴィは近寄りがたさ5割増。思わず由衣は一歩後ずさった
「覚悟は出来てるなレヴィ」
「ち、違うんだボス!!俺はただ由衣が心配で…「黙れ」コォォォォ
ザンザスが手に光球を作る
しかし
『ストップストップストーップ!!!!』
レヴィの前に立ってザンザスを止める
「……」ギロッ
『あ、いや、すいません!』
ビクッと肩を震わせるが退こうとはしない
『ほら、未遂だった訳ですし、他には何も仕掛けられてないですし…;』
「………次はないからな」