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□30話目
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「…アービレファミリーか…」
「今年の始めに先代のボスが死んで、今はその息子が跡を継いでいます」
男の子から話を聞いて直ぐ本部へと戻った綱吉達は、由衣を連れ去ったマフィアの特定を急いだ。
守護者全員が情報を集めたおかげで思ったよりも早く割り出す事ができた
その時
「ツナ、電話だ」
「?」
「アービレファミリーのボスからだ」
「「「!!」」」
リボーンから受話器を受け取り耳に当てる
[ごきげんよう。ドン・ボンゴレ。アービレファミリーのバルゼだ]
「……由衣ちゃんは無事なのか?」
[こちらが挨拶をしてるというのに…随分と不躾な「由衣ちゃんは無事なのか?」
電話の向こうで男が笑った。綱吉の眉間に皺が寄る
[まあ…今のところは無事、かな。多少ケガはしてるが、連れてくる方法が方法だからね]
「…要求はなんだ」
[…ふふ]
「何が可笑しい」
[そんなに大事か?この小娘が]
明らかに面白がっている
[話しは薬の取引についてなんだが…電話じゃなんだ。直接会って話しをしないか?]
「……わかった」
一時間後に約束を取り付け電話を切る。
電話の内容はその場にいた全員に聞こえていたので、綱吉がチラリと目で合図をしただけで一斉に動き出した
「…ツナ」
「ああ。わかってるよリボーン」
綱吉はグローブをはめる
「誰に手を出したか…思い知らせてやる…」