□35話目
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「……え…ちょっと待って。なんで携帯持ってるの?」

『こないだの誘拐事件の後、買って貰いました』

「誰に?」

『ヴェルデさんに!!』


「「「…………ヴェルデェェェェ!!!!」」」

『!!?』ビクッ


いきなり怒り出す一同に、今度は由衣が首を傾げる


『……なんなんですか?』

「本当にアイツは人が知らないところでばっかり動きやがって…」
「カードといい、携帯といい…」
「クフフフフ…抜け駆けも程々にして欲しいものですね」

『いや、抜け駆けとかそんなんじゃないと思いますけど』

「由衣、騙されんなコラ!!という事でとりあえず番号教えろ」

『え、流れおかしくないですか?』


由衣の言葉も聞かず携帯を弄るコロネロ


「ちょ、狡いですよコロネロ先輩!」

「由衣、僕にも教えてよ」
「俺にもだぞ」
 
『…雲雀さんとリボーンさんは必要ないのでは?ほぼ毎日顔見てるじゃないですか』

「「いいから」」

『……ハァ…』


諦めて雲雀とリボーンにも番号とメールアドレスを教えると、他の皆も教えて欲しいと言ってきたので、結局全員と番号を交換した


「由衣ちゃん、俺もいいかな?」

『あ、はい』


綱吉とも番号交換をする。
その時…


『あれ?沢田さん、その待ち受け……』

「えっ!?……あっ!!」


由衣が見たものは、綱吉の携帯の液晶画面に映る自分の寝顔。
綱吉は慌てて隠そうとしたが、それより速く由衣が携帯を取った。


『これ…ザンザスさんのところに泊まった時の…』


どこか見覚えのある甘ロリ衣装で、いつ撮られたのかすぐに判った


「ツナ…とうとう…」
「俺はいつかやると思ってましたよボンゴレ」
「……ボス」

「いやいやいや、これはベルが!!」


周りの冷たい視線に綱吉は手を振って否定した


 
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