□41話目
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「あ、そうだ。レオ君」

白蘭が呼ぶと直ぐにビシッと姿勢を正す。由衣はそれを見てふと真選組にいた頃の自分と似てるな、と思った。

「今現在本部にいる全部隊に緊急連絡入れて。"着物を着た日本人の少女に粗相をしたらクビ"って」

「か、畏まりました」


つまりは由衣に手を出せば殺す、という訳だ。その意味を悟ったレオナルドは顔を青くして早足で部屋を出た。


『白蘭さん?』

「由衣チャン、どうせあっち(ブラック)に遊びに行くつもりだったでしょ?僕に黙って」

『…う…』

「もちろん一人歩きさせる気は無いけど、一応何かあった時の為の対処はしとかないとね」

ふふ、と笑う白蘭に由衣も苦笑いを返した。


『こちらの世界の人達は心配性なんですね』

「そうでもないよ。ただ、由衣チャンは特別」

するりと由衣の腰に手を回し、自分の方へと引き寄せる。
反対の手は由衣の頬に添えられ自然と白蘭と由衣の顔が近くなる。
 
「由衣チャンだけ。こんなに可愛くて、大切にしたいって思うのは」

『あの…近くないですか?///』

「クス 近くないよ。まだまだ、全然近くなんかない」


そう言うなりさらに白蘭の顔が近づく。
由衣は下がろうとしたが、身を引いた途端、そのままソファに押し倒された。

『っ///』

「本当にこのままこっちに居ればいいのに。綱吉君達のところに帰る必要なんかないよ」

『び、白蘭さんっ///』


頬に添えられていた手が顎にかけられ顔が上に向けられる。


「由衣チャン…」

唇が触れるか触れないかの位置で静かに名前を呼ばれ、恥ずかしさのあまりギュッと目を閉じた。

「……クスッ 可愛い…」

白蘭の唇が由衣に触れそうになった瞬間


「「白蘭(さん)(様)!!!!」」



 
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