禁断の一番星

□○○には御用心
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身体が重い

身体が動かない

身体が熱い


−○○には御用心−

ゆっくりと目を開ける神田。
映ったのは自室の天井だった。
どうやら、自分は寝ているらしい。
理由が判らず、辺りを見渡す。
頭がぼぉっとしていた。
と、そこにドアの開く音が。

「ぁっ!ユウ!!目が覚めたさ!?」

入ってきたのは嬉しそうなラビ。
ラビから自分が雨の日の
鍛錬のせいで風邪を引き
倒れた事を知らされ顔を顰める。
こんな失態を晒すなんて・・
思っても見なかったのだろう。

「さっ、ユウ、リナリーが薬を
 取って来てくれる間に食事を取るさ!!」
「・・・いらん。」

素っ気無く返す。
が、それは
上手く動かない身体を誤魔化すため。
それにラビは気づいているのか・・

「ダメダメ!薬の前には食事!これ常識!!
 あれ〜?もしかして・・ユウちゃん
 手足が上手く動かないんじゃ・・・」
「ちっが・・!!」
ゴホゴホッ
「その様子だと本当に
 身体上手く動かないみたいさ。
 でも、食事は取らなきゃさ!」

一瞬何かを企んでるんじゃないか・・
なんて、神田は考えたが・・・
流石にコイツも病人相手には
何もしてこないだろうと
ラビの手に在る
スプーンを取ろうとした・・。
しかし・・・・ラビは
それを渡してはくれない。
それどころか
既に粥をのせたスプーンを
自分の前に差し出してるではないか。
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