大魔法図書館 蒼穹の間
□東方妖々夢 春を求めて
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此処は冥界、
あの世とこの世の狭間。
白玉楼住むお嬢様、
西行寺 幽々子は屋敷の掃除を
していた。
「珍しいじゃないですか、幽々子様が片付けをするなんて。」
そう言った銀髪の少女は、
庭師の魂魄 妖夢だ。
「失礼しちゃうな〜、私を食べてばかりだと思わないでよね!」
そう言って彼女は、頬を膨らます
「はいはい、どうせ長くは
続かないでしょうけど。」
呆れながらも妖夢は古ぼけた本に目が止まった。
「幽々子様、これ、何ですか?」
「うーん、日記、みたいな物?」
彼女は1000年近く住んでいるが、
屋敷の物全てを把握していない。
「とりあえず、読んでみましょう。何か凄いことが書いてあるかも」
そして幽々子は
本のページをめくり始めた。