poem
□壱
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空ヲ望ム
かごの中の鳥は
空を知らない
だからこそ望む
青く広いこの大空を
翼をひろげ
自由なままに羽ばたきたいと
だがいつか思い知る
この大空は決して
夢ばかりをもっているわけではないと
ただ青々と澄んでいるわけではないと
大空に羽ばたいたら最後
そこで生きて行かなくてはならない
たとえ何が起こっても
生きるために
他を殺し
生きるために
他から逃げる
大空にはない
腹を満たしてくれるエサ箱も
身を守ってくれる柵も
ただどちらで生きるか決めるは
キミの意思