poem

□壱
2ページ/24ページ


空ヲ望ム


かごの中の鳥は

空を知らない

だからこそ望む

青く広いこの大空を

翼をひろげ

自由なままに羽ばたきたいと



だがいつか思い知る

この大空は決して

夢ばかりをもっているわけではないと

ただ青々と澄んでいるわけではないと



大空に羽ばたいたら最後

そこで生きて行かなくてはならない

たとえ何が起こっても



生きるために

他を殺し

生きるために

他から逃げる



大空にはない

腹を満たしてくれるエサ箱も

身を守ってくれる柵も



ただどちらで生きるか決めるは

キミの意思


次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ