12/30の日記
08:52
朝、目が覚めるまで。
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「アクロ!起きろっ!!」
「グーーzzz。゜」
スバルは朝っぱらから叫ばなければならなかった。
なぜならアクロは、幸せそうに眠り続けているからだ。
「ったく……」
しかし、叫んだところでなにかが変わったかといえばそうでもなくアクロはむにゃむにゃと寝言まで言っているようだ。
「まったく困った奴だ、坊っちゃんの手をわずらわせるとは!」
「ピクルス…また肩に乗ってたのか…」
はぁぁ、とスバルはため息をつき、アクロを見る。
「これはこうするしかないな。」
スバルは近くの川で水を汲むと …
バシャンッ!
とアクロにかけた。
が…………
「なんてことだ、これでも起きないなんて。」
ピクルスはあきれて言う。
スバルはといえば水をかけたことで濡れた髪の毛やら首筋に目が行って…
「……な、なんだこいつは、まったくあきれるな。」
と口で悪態をつきながらも、この間のキスを身体が思い出していた。
(この場にピクルスがいなければあるいは…)
襲っていたかもしれないな、と夢をかなえた夢を見てニヤッとしているアクロの寝顔を軽くつねるのだった。
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はじめてのキス
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「なぁ、キスしようぜ!」
「…………はぁぁ!!?…//」
アクロが唐突にそんなことを言ってきた。
「…キスって…お前、頭イカれたのか!?…」
「ちげーよ、」
否定したあとアクロはニマッと笑った。
「知ってるか?男ってずっと興奮してなかったらイ〇ポになっちまうんだって!」
「………な!!?……」
「だからさ〜お前の男としての機能を失わないように…」
「……なんでお前とキスしたら俺が興奮するんだっ!!…///」
スバルはアクロの言葉を中断して叫んだ。
「………興奮するってば〜、…俺…結構テクニシャンだぜ?」
「あほかっ!!大体俺は……………っ!!//…」
その時、スバルの唇にアクロはキュィっと背伸びして、そっと口づけた。
優しい口づけだったが、スバルはびっくりして息もできず、また、その唇を離すことも出来なかった。
驚きに目を見開いたスバルがみたのは、こんな状況でも、じぃ―っと、でもどこか色っぽくスバルの目を見ているアクロだった。
自然にスバルの手はアクロの腰にまわされていく…。
そこでアクロはスバルから唇を離した。
「…………っあ、………ちょっとは、興奮したかよ…?」
アクロはクスッと笑って言った。
「……………ちょっと…な。」
スバルは紅くなりながら呟いた。
ちょうど今、落ちていく太陽の作る夕日のような紅を
二人とも知らず知らず、頬に宿していた。
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