02/06の日記

20:50
蜂蜜ドロップ(スバアク
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蜂蜜ドロップ



スバルは疲れはてて眠りについた。

その時…こんな夢をみた…。




「おめでとう!!」

スバルの頭になにやら冷たいものが降り注ぐ。

「うわっ!………ん?」

よく見たらそれは、花びらだった。

そしてふと横を見るとウェディングドレスを着た誰かがいる。

(ままま…まさかモカ………!?)


「おい、」

スバルがぐいっと花嫁の顔をこっちに向けると………

「なんだ?」


アクロだった。


「え…ええぇっ!!!」

(嘘だろうっ!!?)


スバルは驚いて叫ぶ。

「…似合わねぇか…?」

アクロは顔を赤らめて下を向く。

(なんだ、こいつ…いつもと違う…)

雰囲気がなんか色っぽいと言うか………

正直、ウェディングドレスは凄く似合っていた。

もっと男らしい感じがアクロにはあったような気がするが、それが皆無なのだ。


「スバル…………。」


「似合うな………」


なんて言葉がスバルの口から勝手に出てきた。

スバルは自分で自分に驚いた。



「では、誓いのキスを。」



「なんだと!?」

スバルは神父の言葉に後ろにのぞけるくらいに驚いた。

そうだ、

確かに、結婚式といえば「誓いのキス」である。


「………スバル…」

アクロは自分に躊躇なく、その柔らかそうな純粋な唇を向け、目をつむる。

そんな様子を見ていると脳内から、「ためらい」の四文字が消えていく、スバルはそう感じていた。

「アクロ……」

唇は、あと五ミリ足らずて重なりあう………


吐息を感じるまであと数十秒……

ピピピピ、ピピピピ、

そんなときに無情にもスバルはアラームで、眠りから覚まされてしまったのだ。


「…………何で…俺…」

キスを拒まなかったんだ?


スバルは一つの疑問を脳裏に残したまま、とんがり頭のムカつくはずのあいつについて、ずっと考えるのだった。

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