05/31の日記
10:45
デート!
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バカ面から、「明日デートしよ!」っと言われた瞬間から謎のドキドキが止まらなくなった自分は、かなりおかしいということを理解はしている。
だが、理解しているから止まる問題でもない。
脈打つはやさは待ち合わせ場所にちかずくたび、加速する。
アイツが先に待っていたら、俺はアイツを後ろから抱きしめたい。
そんな欲望を脳裏に寄せて俺は曲がり角を通る。
デート!
なんとなく、誘っただけ。
なんとなく…
第一、俺はスバルより先にデコを誘って、その日は無理だといわれちまったから仕方なく…
仕方なくスバルなんか誘っただけだから…
待ち合わせに来なくたって…別に…良い…
あと一分で待ち合わせ時間なのに、スバルのやつ、まだ来てない…行くって言ったのに…忘れてんのか?寝坊してんのか?めんどくさくなったのか?
あのスイカ頭のバカバカ!
………会いたい…。
スバル…。
「…バカ面?」
後ろから声がした。
俺をこんな呼び方にするのは、スバルだけだ。
スバル来たっ。
来てくれたっ♪
「スバルっ〜!!」
俺はかけよって、スバルをぎゅううっと抱きしめた。
スバルは驚いて、わっ!と声をあげた。
俺はもちろん「どけっ!」と言われるだろうなと思ってたけど、スバルは何も言わず俺の背中に手を回してくれた。
何でだろ…?
でもまぁいっか♪
スバルのぬくもりが伝わってきてなんか心地いいから…
「スイカ頭…来るの遅かったから来てくれないかと思った…。」
「バカ…待ち合わせ時刻には間に合っただろ?」
「……でも…10分も待ったぜ」
俺がスバルを抱きしめる力を強くすると、スバルも同じようにギューっとしてくれた。
あれ…ちがう…いつもと…
いつもケンカばっかりなのに……
「スバル?今日の様子おかしいぜ?」と言おうとして口を開く寸前、後ろから小さい男の子とそのお母さんらしき人物の声が聞こえてきた。
「ねぇねぇ?なんであのお兄ちゃん逹、抱きしめあってるの?」
「ホモだからよ〜たっくんは真似しちゃだめよ〜」
「はーい♪」
勝手にホモだと決めつけられてしまった衝撃に俺とスバルは同時にババッとお互いから離れる。
「ぁ…あのさスバル?映画館行こうぜ!!」
俺はバックから映画館までの地図を取り出す。
「…映画か……。」
スバルはじっと考え込んだ。
「いやか?」
「いやじゃないが…お前は遊園地とか水族館の方が嬉しいんじゃないのか?」
「ん――?ゆうえん…すいぞっかん?」
スバルの口から知らない単語が出てきて俺は頭に「?」を浮かべる。
「知らないのか?」
「うん。わかんねぇ…デコに聞いたら映画館がデートに最適だって言ってたから俺は映画館っていうのに行きてぇな♪」
俺はスバルの意見を聞こうと思って、ちょっと高い位置にあるスバルの目を覗き込んだら、スバルは俺の頭を軽く撫でて、
「分かった…行こう。」
と言って、スタスタと歩き始めた。
俺が後からついていって、スバルの手を軽くギュッてしたら、スバルもギュッってしてくれた。
手を繋いで恋人みたいに歩いた…。
やっぱり、スバルおかしい…
いつものスバルじゃない…
優しすぎる…
……でも、なんか嬉しいっ♪
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☆コメント☆
[疋] 08-11 18:41 削除
現代でこういう初々しいカップルが誕生すると嬉しいっすねVvv
てか
坊ちゃんもアクロもかわゆいっすVvv
ご馳走様でしたVvvv
[サキ(管理人] 08-25 22:00 削除
お褒めいただきありがとうございます!!!( $≧∀ )
[ぴくく] 08-11 13:04 削除
ああ〜!!いいですね〜!!
[サキ(管理人)] 08-19 11:46 削除
ありがとうございます!!!^^
ずいぶん前に書きましたが見てて恥ずかしくなりました!←
もうなんだこのアホカップル笑
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