N o r m a l

□スキv好きv大好きv
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「うわぁ!!ι」


木箱が重すぎたのか、ナルトはバランスを崩した。


「!!」


俺は急いでナルトの落下地点へ移動した。
受け身を取ろうとしたのか、ナルトは地面の方を向いていて…。






ガチン!!


「っ!!」






ドサッ






俺はナルトの下敷きになった。
背中に痛みが走る。
そして唇に。


「ごめんってばょサスケ!大丈夫?ι」


慌てて俺の上から跳びのいたナルトは何故か顔を赤く染めている。


「スキ……?」
ナルト……?


何処か怪我したのか?
俺はナルトの顔を覗き込んだ。


「………!!」


ナルトの変化に気付いた俺はナルトから離れた。
そして自分の唇に触れてみる。


「っ……!!」


先程と同じ痛みが走った。触れた指を見てみるとうっすらと血が付いている。


「ごめん、ごめんね……俺ってばサスケに…。」


ナルトは涙を浮かべて謝罪した。
唇を濡らして。


「スキ……。」
ナルト……。


俺としてはナルトとこういう形でもキス出来たから正直嬉しい。
けどナルトは?
サクラが好きなのに好きでも無い奴、しかも男の俺とキスして。
謝る方は俺じゃないのか?


「スキ……。」
ごめん……。


伝わらないと分かっていても俺はナルトに謝りたかった。
気まずくなって下を向いていると、ナルトの口が開いた。


「……あのさ、俺なんかと二回目もキスして…サスケは嫌だろ? でもね、俺は嫌じゃなかったんだってばょ。変だよな。」


何処か辛そうに笑みを浮かべるナルトを見て、俺は無意識にナルトを抱き締めていた。


「スキ……。」
ナルト……。

「……ねぇサスケ、もっと喋ってょ。俺、サスケに『好き』って言われてるみたいで嬉しいんだってばょ。」










え……?









「だって俺―――…」

「ス、スキ・スキ!ダイスキ!!///ι」
ま、待てウスラトンカチ!これ以上は言うな!!///ι


「へへっ…。ありがとサスケ。もっと喋ってってばょ。笑」


そう言ってナルトは俺の胸に顔を埋めた。






 
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