P a r a l l e l

□先輩色のスポーツバッグ
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好きです鎖介先輩。
だから今
俺はとても辛いです。






先輩色のスポーツバッグ






「ふ…あ、ぁっ!先輩止めッ!!///」


俺は今日も誰も居ない部室で、鎖介先輩から性交を受けていた。
高校に入学して、半年。
サッカー部に入部してから半年間、俺は一つ上のサッカー部のエースで、キャプテンの内波鎖介先輩にずっと抱かれ続けて来た。
理由は、鎖介先輩の性処理。
別に女の子に困る訳でもないのに、鎖介先輩はずっと俺の事を抱いている。
何人もの彼女が居るのに、鎖介先輩は俺を抱いていた。

初めは最低で最悪などうしようもない男だと、思ってた。
反抗した時、鎖介先輩は俺の濡れ場写真と録音した声で脅して来て。
俺は、自分のあられもない姿を公開されるのが怖くて、それからは反抗しようとも思えなくなった。
毎日、毎日、抑え付けられて、後ろから抱かれて
辛くて、苦しくて、哀しくて
死んでしまいそうだった。


「やっ、ああ!はぁん!!///」


それなのに、俺は何時の間にか、鎖介先輩を好きになっていた。
どうしてかは分からない。
ただ、部活の時みたいに「成斗」と呼んで欲しくて
キスをして貰いたかった。
鎖介先輩は俺を抱く時、何も言わなければ、口付けの一つもしてくれない。
本当に、俺を『性処理の道具』としか、扱っていない様だった。
鎖介先輩が動く度に軋むロッカーの音を聞きながら
俺は何時も泣いていた。
どうして俺は、この人を好きになってしまったのだろう?
何度も自分を責めた。


「は!あッ、鎖介先輩っ!!///」

「………。」

「せんぱ…、ぁ、、や!///」


鎖介先輩の律動が激しくなる。
多分、達するのだろう。
俺の中に出して。
鎖介先輩がイって、俺に熱を吐き出す度に、自分を憎んだ。
どうして俺は、女じゃないんだろう?
俺が女だったら、妊娠して
鎖介先輩を独り占め出来る。
それが例え「愛」が無くても。
責任として、俺を一生傍に置いておく義務があるから。


「っ…く!」

「ひ、や!あああっ!!///」


ドクドクと俺の中に自分の精を流し込んで、鎖介先輩は俺から放れた。
自分の白濁液が掛かったロッカーに貼り付いたまま、ズルズルと座り込む俺。
そんな俺の事なんてお構い無しに、鎖介先輩は身支度を整えると、さっさと部室から出て行ってしまった。





 
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