U n d e r

□Bullied child..
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Bullied child..
[ナルトB.D☆小説]




俺は何の為に生きて居るんだろうか…
朝起きて、行きたくない学校へ行き、帰宅する。
朝が一番辛い。

俺は何時もの様に枕元で鳴った携帯アラームの音で目を覚ました。
今日もあの一日が始まる。
学校は俺にとって地獄だ。
行きたくない。
学校に行く位ならいっそ…
一つ重い溜息を吐いて起き上がる。
着替える為にクローゼットから制服を出した。
長袖のカッターシャツに長袖の紺色セーター。
ブレザーに合わせて作られた灰色チェックのズボン。
校章が入った赤ストライプのネクタイ。
流石にブレザーは未だ少し早いから着れないけど、俺は真夏でも長袖カッターシャツを着て居る。

パジャマ代わりにしている七分丈のTシャツを脱いだ。
手首から肩迄斬り傷だらけの俺の両腕。
腕だけじゃない、脚も、首も自傷だらけ。
それと痣も……。
細い傷で埋まった手首に触れるとカサ付いて居た。


「一時は治ってたのにな…。」


ベッド脇の引き出しにしまってあるカッターを取り出す。
刃を出して、また左手首を斬り付けた。
チクリと痛みが走ってプツプツと血が噴き出す。
細い糸になって流れ落ちた鮮血。
俺は何故こんな事をして居るのだろうか?
流れる赤い血を舐めるとカッターシャツに腕を通した。

着替え終わって2階から洗面所に行く途中、兄さんの鼬と会った。
兄さんは現在大学4年の22歳。


「兄さん、おはよう。」

「あぁ、おはよう。」


素っ気ない挨拶を交わして兄さんは自室に行ってしまった。
半月程前迄はこんな感じじゃなかった。
優しかった俺の兄さん。
今は就職活動でピリピリして居るのかも知れないから仕方無い。
俺は溜息を吐いて洗面所に向かった。

朝食を取り終えてまた自室に戻る。
未だ少し時間はあるけど、リビングには居たくないから。
中学3年の受験前日に開けたピアス穴に付けて居る透ピをシルバーのシンプルなピアスに交換してイヤカフを付ける。
俺の通って居る県立の木ノ葉学園は何故かアクセサリーは禁止されていないかなり緩い高校。
だから問題ないけど。
受からなければ良かったと今迄何百回も思って来た。





 
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