E x c e p t

□レモンティー
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レモンティー




気付いてたの。
この気持ちが何なのか。
でも、アタシは強がりだから彼にずっと嘘を吐いてた。
だから今
最悪な展開…





アタシは親友の桜と一緒に買い物に行って居た。
途中の喫茶店に入ってケーキと紅茶を注文する。
凄くお洒落なカフェ。
店内に流れる曲がお店の雰囲気にとても似合っている。
桜は注文したモノが来る間携帯でメールを打って居た。


「なぁに?また哉さん?笑」


からかう様に笑いながら彼女の恋人の名前を口にすると、図星だったのか桜は慌ててピンクの携帯電話を閉じた。


「ニヤけてたゎよ、顔。」

「止めてょ、そんなに大した内容じゃないんだから。///」


照れて笑って居る桜に笑みを浮かべると、自分のバックに入って居る紫の携帯が鳴り響いた。
携帯を出して受信相手を見る。
あの人からじゃ無かった事に少し凹んだ。


「そう言うアンタは誰ょ?」


ニヤニヤして居る桜を見て、さっきの自分はこんな顔だったのかなとか思いながら携帯を閉じた。


「ビックリするゎよ?鎖介君!!笑」

「またまた〜、有り得ない冗談は止して?鎖介君が彼女以外にメールする事があったら奇跡ょ奇跡。地球が滅ぶゎ!笑」

「酷い言い様ね〜。あながし間違っちゃないけど、鎖介君からメールするなんて鹿丸にも聞いた事ないゎ。全部彼女に訊くんでしょ?」

「そうそう。その彼女も鎖介君ゾッコンで電話しても滅多に繋がらないし。どうせ鎖介君が電源落としてるんだろうけど。」

「今頃その彼女は鎖介君の家かしら?」

「有り得る。と言うか天然鈍感お莫迦だから何時も連れ廻されてるじゃない。」


クスクス笑いながら話して居ると、注文した品を持ってウェイターがテーブル迄来た。


「此方『カスタードプリンアラモード』『ストロベリーレアチーズ』『アップルティー』『レモンティー』になります。注文は以上でお間違え無いでしょうか?」

「あ、ハイ……ってΣアンタ!?」


ウェイターの声に顔を上げて目を疑った。
アタシの声に驚いて金髪碧眼の顔見知りがビクリとする。





 
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