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□風の家族を紹介します。
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風の家族を紹介します。




俺の名前は「うちは風」。
17歳で上忍になったばかりのうちは家の次男です。
風は双子のお兄ちゃんの雷がいるんだけど、何故か父ちゃんも母ちゃんも男同士。
両親の友達のサクラちゃんが、難しい医療忍術を使った結果、生まれたんだって。
父ちゃんも母ちゃんも、雷も風も皆仲良く暮らしてたのに、今……凄く大変な事になってるんだってば…。


「サスケの莫迦!どうして分かってくれないんだってばよ!?///」

「分かる訳ねぇだろ!!」


風と雷が任務から帰って来ると、滅多に喧嘩しない筈の父ちゃんと母ちゃんが言い争っていた。
何時もなら、帰って来た風に母ちゃんが笑顔で「おかえり」って言ってくれるのに、今の母ちゃんは床に座り込んで泣いている。
父ちゃんと言えば、風達が帰って来た事も気付かずに母ちゃんを怒鳴っていて…
こんな事今迄に一度もなかったのに、何があったんだってば?!


「兎に角、駄目なモンは駄目だからな!この家に二度と入れるんじゃねぇ!!#」

「酷い…。///」


風は隣にいる雷を見上げた。
雷もこの状況に驚いているのか、何も言わずに父ちゃん達を見ている。
母ちゃんは涙を拭うと、立ち上がって父ちゃんを睨んだ。


「もういいってばよ…!分かってくれないなら……離婚だってば!!///#」

「Σえぇえええっ!?ι」


突然過ぎて風がついて行けない!
雷は靴を脱いで涙を流しながら告げた母ちゃんに駆け寄った。


「母さん!何言ってるんだよ!?つーか父さんと何があったんだよ!?ι」

「そうだよ母ちゃん!何言ってるんだってば!?ι」


雷に続いて風も直ぐに駆け寄る。
すると、泣いている母ちゃんを睨んでいた父ちゃんが鼻を鳴らした。


「お前みたいな莫迦嫁は此方から願い下げだ。」

「父ちゃん!?ι」

「ホラ、出て行くならとっとと出て行け。」

「やっ…!?///」


そう言って母ちゃんの手首を掴むと、父ちゃんは玄関扉に向かって母ちゃんを突き飛ばした。
廊下に倒れた母ちゃんを放って、リビングに入って行った父ちゃんから目を放す。
こんなの何時もの父ちゃんじゃない!!
風は倒れた躯をゆっくり起こす母ちゃんの元に走った。





 
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