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□恋色
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恋色
[5000hit☆小説]




俺たち付き合って何年になるんだろう?
結構続いてる気がするんだってばょ。


それに俺ってばもう18歳になる直前。
世間では結婚できる年。

それで、俺ってばサスケと結婚したいなとか……
最近思うようになって。

そんな事秘密だけど。


アイツはどう思ってるのかな?
サスケ……。






そんな事を考えながらぼーっとサスケを見ていると突然サスケが振り向いた。


「何?」


『何?』って言われても……そんな事まさか言える訳無い。
こういう時ははぶらかすのが一番なんだってば。


「何でも無いってばょ、サスケ。」


なんてね。
ウソウソ大ウソ。
本当は「結婚したい」って言いたいんだけど。
言える筈無いじゃんか。
だってね……


「ふぅん。俺に見惚れてたんじゃ無いのか。」

「なっ?!///ι」

「くすっ…。図星?笑」

「ぅう〜っサスケのバァカ。///」


そんな事言ったらサスケ、離れて行っちゃいそうで……。


「ナルト、ちゅーして?」

「っ!アホっ!!///」


こんな幸せを壊したく無いんだってばょ。














俺は任務が終わると直ぐにサスケとの待ち合わせ場所に走った。
もう夕方だし、別に元気が有り余ってるって訳じゃ無い。

でもさ、何て言うのかな?
『好きな人と会える』って思うと何だかすっごく嬉しいし、ちょっとでも一緒に居たいって思うから。
だから、疲れなんてどうでも良くなってくる。






「なぁんだ…。サスケ未だ来て無いじゃんってばょ。」


折角走って来たのにサスケは居なくて。
ちょっとがっかり。
溜息を吐くとそれと共に疲れも出てきたってばょ。


俺は近くの木陰に座り込んだ。
もう秋という事もあって結構涼しい。

それにしてもサスケ遅いってば。
何時もなら絶対俺より早く来てる癖に……


「……ん?」


ふと目に入った黒い髪。
サスケかも。
ちょっと見に行ってみようか…。


俺は立ち上がってゆっくりと近付いてみた。
話声が聞こえる。
うん、やっぱりこの声の口調、トーンはサスケだってば。
立ち聞きは趣味じゃ無いけど……、ちょっと位良いょな。


俺は耳を傾けた。
すると入って来たのは凄く意外な台詞。


「……好きだ。」


そしてその言葉に返って来たのは


「ありがとう。」


と、女の子の声。






どういう事だってばょ?!

俺はそっと影から声のする方を覗いて見た。
やっぱり声の主はサスケと……
かなり美人な女の子。


と言う事はやっぱり告白?
サスケから?
うぅん。
まさかサスケがそんな事……


でも「好きだ。」に「ありがとう。」ってどう考えても告白の一部じゃんか!!


「……ゃべ…。」


瞳がぼやける。
どうしよう。
頭がぐらぐらする。






「ナルト?」

「Σ!!」


サスケ……。
どうしよう、見付かっちゃったってばょ。


「お前、何で泣いてんだょ?」

「っ……。」


何で?
そんなのサスケの所為に決まってんじゃんか。


「何かあったのか?」

「―――…ってば…。」






サスケのバカ。






「サスケなんか大嫌いだってばょ!!」

「えっ?!ιあっ!おいナルトっ!!」


もうどうして良いか分からない。
頭の中真っ白になって。
俺は気が付いたら走ってた。





 
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