N o r m a l
□スキv好きv大好きv
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「スキ…。」
ナルト…。
「スキ・スキ・ダイスキ?」
今から地面に書くから見てろょ?
俺はそう言って地面に枝でこの事を説明する事にした。
始めは小首を傾げていたナルトも、どうやら俺が嘘を吐いていないと認識したらしく心配そうに俺を見つめてきた。
「…大丈夫サスケ? お医者さんに診て貰おってばょ。」
「スキ…、ダイスキ。///」
あぁ…、ありがと。///
俺は何と無く照れくさくなりナルトから目線を反らして指で顎を掻いた。
ナルトに『ありがとう』なんて言ったのは何時以来だろう?
別に普段ナルトに有難い事をして貰わない訳では無いけど……。
なんつーか……、
こういう意味では便利かも。
なんて…。笑
実はサスケ、表には出さないがかなりの照れ屋である為、素直になれ無いらしい。
ナルトはそんなサスケの行動を悟ったらしく、嬉しそうに笑みを浮かべた。
「えへへ♪ サスケにお礼言われたみたいだってばょ。笑」
「スッ!スキ・スキ・ダイスキ!!///ι」
なっ!んな訳ねーだろウスラトンカチ!!///ι
「ん〜、何て言ってんのか分かんないってばょ?笑」
無邪気に笑うナルトの所為で俺は余計に恥ずかしさが込み上げて来る。
あぁ、多分今の俺の顔は真っ赤だ…。///
暫くしてサクラやカカシが来た。
俺がこの様子じゃ任務にならないからと、今日の任務は中止になった。
カカシはかなり面白そうに俺の事を笑い飛ばした。
「サスケ君、素直に大好きな子に告白出来て良いんじゃな〜い?笑」
「スキ・スキ・ダイスキ!!#」
てめぇバカな事吐かしてんじゃねぇょ!!#
「あはは〜♪サスケ君は先生の事が好きなんだネ。 でも残念!先生にはイルカ先生が居るから〜。笑」
「まぁまぁ、二人共止めなさいょ。ι サスケ君は病院に行った方が良いゎ。」
確かにそうだ。
俺はサクラに言われた通り病院へ行く事にした。
この状態じゃ上手く話せないから、とカカシが付いて来た。
「言語精神障害?ι」
「はい、普段のストレスや精神的なものから来てます。」
「で、なんで『スキ』と『ダイスキ』なんですか?」
「おそらく、普段から言いたくて堪らなかったんでしょう。 大丈夫、そのうち治りますから。」
「はぁ…。ι」
カカシは頭に手を置き医者に軽くお辞儀をした。
俺とカカシは病院を出ると直ぐ、帰路に付いた。