N o r m a l
□きつね日和
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なんとか熱烈ファンから切り抜けると、ナルトはその場に寝そべった。
今迄走り回ってた(正確には逃げ回っていた)所為か、息が上がっている。
滅茶苦茶しんどいってばょ……。ι
軽く溜息を吐いた後、ぼーっと空を見上げてみる。
綺麗な青空にふわふわと流れる様に動く白い雲。
それから……
「やっと見つけたぞ、ウスラトンカチ…!!」
「Σサスケ?!ι」
何時の間に居たのか、サスケが自分を見下ろしていた。
何故か勝ち誇った様な笑みを浮かべている。
「もう逃がさないからな、ナルト。」
サスケはそう言うとナルトを抱き起こした。
そしてそのままナルトを抱き締める。
「なっ!!何すンだってばょ、サスケっ!!///」
「そうだ!何すんの、サスケ!!」
沈黙。
「Σカ、カカシ先生?!」
何時から居たのか、カカシがナルトとサスケを見つめていた。
「ん〜、独り占めは良く無い〜ょ。サスケ。」
「煩い、帰れショタ●ン!!」
そしてお互いに火花を散らしながら言い争いが始まってしまった。
…逃げるには今のうちだってばょ。ι
未だカカシと言い争っているサスケの腕からすり抜け後退り。
一歩一歩サスケから離れて行き丁度1m位離れたところで振り向き猛烈ダ―――ッシュ!!
ばぃ〜ん!!
「へぶぅっ!!ι」
する筈が何故か其所に居たサクラの(昔は俎板だった筈なのに今では綱手並の)胸でナルトは弾かれた。
「あら、ナルト大丈夫?」
「大丈夫じゃないってば……ょぉ。ι」
ぶつかった反動でおもいっきり地面に叩き付けられたナルトは半泣き状態だった。
「大丈夫ですか、ナルト?」
そう言って手を差伸べてきたのは更に何故か其所に居たサイ。
何時もニコニコ笑っていて正直あつかましいサイなのに、ナルトは今日だけはありがたく感じた。
「…ありがとってば。」
そう言ってサイの手を掴もうとした時、言い争ってたサスケとカカシが割り込んできた。
「抜け駆けは良く無いなぁ。サイ。」
「そうだ!タラコ唇!!」
サスケの台詞に先程までのサイの笑顔が一変した。