N o r m a l

□きつね日和
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「露出狂には言われたく無いなぁ。」

「あ?何だと腹出し!!#」


サスケは負けずに言い返した。


てっんめぇ……っ!!#


「ナルトを置いて里を抜けた癖に!この抜け忍風上がっ!!#」

「黙れ!俺が睨んだ時ビビって腰抜かした癖に!!#」

「俺なんかナルトと一緒に温泉に入って旅館に止まった事あんだょ!!#」

「それ位俺だってあるぜ!!つか俺とナルトはキスした仲だしなぁっ!それ以上はねぇだろ?!#」

「そんなの事故だったんだろ?!回数に入んねぇょ!!#」


「「ぶっ殺―――スッ!!#」」


まるで小学生の様な喧嘩をする大人二人に今度はサクラが切れた。


「あ―――っ!もぅ!!煩いわょ、あんた達!!ナルトの意見を優先しなさい!!#」

「えぇっ?!俺の意見?ι」


いきなりそんな事言われても困る。
でもこの雰囲気……。
絶対択ばなければいけない気がする。
なら…


「んじゃ……サスケが良いってばょ。」


ぽつりと呟くナルトに対してサスケは天を仰ぎガッツポーズ。
カカシとサイは予想外だったのか脱力していた。















誕生日なら好きな人と過ごしたいと思ってサスケを択んでみたものの、ナルトは何をすれば良いのか分からない。

と言うか正直恥ずかしい。
サスケも先程までの勢いが無くなって黙った儘。


「…あのさ、サスケ。俺帰りたいってばょ。」

「………。」


本当に先程迄の事が嘘みたいに何時もの無口でクールなサスケ。
ナルトは軽く溜息を吐いてその場を離れた。


「ま、待てナルト!!」

「へっ?ι」


しかし離れる前にサスケの右手がナルトの腕を掴んでいた。


「何?サスケ。」

「渡したいモノがあるんだ。」


そう言うサスケの顔は真っ赤になっている。
ナルトもなんだか照れ臭くなってきた。


渡したいモノと言われたらやっぱり誕生日プレゼントかも…。
まさかサスケがそんなモノを用意してくれるなんて……






ちゅっ






「!!?!///ι」

「俺からのキスとかじゃ……ダメか?///笑」


顔を赤く染めるナルトにサスケは照れ臭そうに笑みを浮かべた。


「……足りないってばょ。///」


俯いてサスケの忍服を掴んでナルトは呟いた。
そんなナルトにサスケは優しく微笑みかけ


「誕生日おめでとう。」


もう一度そっとナルトの唇を塞いだ。





誕生日なんて嫌い。
だけど
今年だけは






今迄で一番幸せで
大好きな






誕生日。




―end――…





 
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