GEARMAKER部屋
□★詩の断片
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「脈拍、血圧、脳波、異常ありません。」
「封印コード準備完了。室内の法力を遮断します。」
無機質な機械音と事務的な声が響く
そんな部屋で一人の男が暇そうにあくびをしていた
「・・・・本当にあれが<あの男>、<GEARMAKER>なの?」
疑惑の目で男はモニターに映っている映像を見ていた
映し出されているのは年若い少年
小さな部屋の中央で両腕を左右に広げられた状態で繋がれ、ぐったりとしていた
意識がないのだろう、体重全てが両腕にかかっており・・・手首に痛々しいほど枷が食い込んでいる
「・・・これ人違いだったらさすがに捕まるよ、僕ら。立派な児童虐待だよこれ。」
「今更何を仰って。」
「まぁそうだねぇ。」
「特定コードをマークして出現場所をおさえ、捕獲したのですが・・・。こんな子供でも侮れませんよ、こちらのロボカイかなりやられましたから。」
「・・ふむ・・。」
「如何いたしますクロウ様、起こしますか?」
「そうだね。ちゃんと聞き出さないと。」
「はっ。では電気ショックを与えてみます。」
クロウの部下の一人がキーを叩いた