その他CP部屋

□★インドラの疼き2
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「もういいよ・・・。」



儚げな月明かりをそのまま宿したかのような美しい白金の髪を風に揺らし

黒雷の光で黒く染まったコートを軽く摘み上げて揺らす



子供が親を待つように

やってくる恋人を待つように



楽しげに寂しげに青年は待っていた



「・・ソル・・。」

必ず自分を探しに来てくれるはず

森の中に仕掛けたいくつかの雷球が弾ける感覚が脳に響く・・

道しるべのように点々と残した法力

それを辿ればここに着く



その雷球が順番に破壊されているということは・・・?



「・・・3つ・・・4つ・・・・・。」



どんどん近くに来てくれている

彼の炎にかき消される己の雷を指先にチリチリと感じながら青年は笑う

形の良い唇を僅かに歪ませながら、楽しそうに笑う



「見つけてくれよソル・・。」



俺はここだ



月を見上げながら、最後の雷球が破壊される音を背後に聞いた

風が吹く

ホタルのように儚い火の粉が・・・宙を舞っている



「・・・見つけたぞシン!」

「・・・・・。」

来てくれた 自分を追いかけて・・ 見つけてくれた



「ソル・・。」

嬉しい・・・
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