GEARMAKER部屋2
□Fairly Tail4
1ページ/6ページ
何事も無く、ゆったり流れていく時間
・・現世とはこんなにゆっくり時間が流れている場所だっただろうか・・?
「・・・・。」
誰かと食べるご飯は温かく、落ち着いた穏やかな時間
・・・かつての記憶が蘇る
フレデリックとアリア
・・楽しかったあの日々が
「スノウ、もっと食わねぇと大きくなれねぇぞ。」
「・・・;。」
元々小食な為これ以上は苦しい
それでもスープの入った皿を押しつけられ・・・
渋々スプーンを握った
「シン、無理やり食べさせてはいけませんよ。」
「ん?俺がスノウぐらいの時もっと食ってたけどなぁ。」
「・・・貴方はちょっと食べすぎかと。」
「・・・・・。」
カイの青ざめた顔を見る限り、よほど彼の食欲はすごいのだろう
GEARのクォーターの貴重な情報、脳の中に叩き込んでおく
「・・ん〜。スノウ、腹いっぱいか?」
「・・・・・。」
こくり、と頷く
「そっかぁ〜。じゃあこれは俺がもらうな。」
「・・・・・・。」
本当に、よく食べるものだ
見ていて気持ちいいぐらいの豪快な食べっぷり
カイが心配そうにシンを見つめていた
確かに心配にもなるだろう・・
<人間>の目で見ればこの食欲は異常だ
フレデリックやシンの母親のように成長が止まれば<普通>ぐらいにはなるだろう
しかしシンはまだ成長途中
消費する生命エネルギーを補う為に<GEAR>の本能が食物を欲しているのだ