連王部屋
□★黒雷の子守歌
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それはとてもおぼろげで暗く、甘美な夢だった
「・・ぁ・・っ!」
掠れるような悲鳴が洩れる
必死で声を出さないようにしているが、それは無理というものだ
脱がすのも面倒で引き破った衣服から覗く白い肌は、全裸よりも卑猥な雰囲気をかもし出している
「んんっ・・!」
陸に打ち上げられた魚のようにビクビクと体を跳ねさせるそいつは俺の腕を掴んで爪を立てる
それが精一杯の抵抗
犯している自分を跳ね除ける事なく、拒絶の声を出す事なく
「・・・・っ!」
熱にうかされたように誰かの名を叫ぶ
それは自分の名ではない
聞きたくない
聞きたくない
聞きたくない
言うな・・っ!
<今夜も>言うんじゃねぇっ・・!
「 」
残酷にも、その形のよい唇から発せられた名は・・・・