連王部屋2

□カイ誕生日企画その8
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「こんな薄着では風邪をひきますよ。」

日が傾いてきた庭園は冷えた風が吹きつけて肌寒かった

屈んで花を眺めていたディズィーの肩にそっとストールをかけるカイ



「あ・・、ごめんなさいカイさん。つい夢中に・・・。」

「いえいえ。・・・・綺麗に咲いてますね、花。」

「もう随分寒くなったのにすごいですよ。・・だから私、お花大好きなんです。」

動く事無く

その場で生涯咲き続ける花

咲き誇る花、朽ちて落ちるその時まで



「何だかバタバタして言えませんでしたけど、お誕生日おめでとうございます。カイさん!」

「こちらこそ時間を合わせられず・・。ありがとうございます。」

カイとディズィーは見つめ合い、お互いに照れて

それがおかしくて二人で笑った



「・・・・カイさん、来年も・・再来年も、ずっと誕生日を祝わせてくださいね。」

「はい、私も貴女の誕生日をずっと祝い続けます。」



若い男女にありがちな<永遠>という単語は使わない



いつか訪れる永別の日

避けられぬその日

言わなくとも、互いに理解していた・・・



人間とGEAR

禁じられた恋だとわかっている



それでも     それでも・・・・・・



「私からのプレゼントは、カイさんの傍にいる事です。ですから、私の誕生日にはそのお返しに傍にいてくださいね?」

「えぇ、約束しましょう。」
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